Home アトー製品情報 細胞イメージング CytoWatcher Ⅱ/ CytoWatcher Ⅱ FL

細胞培養タイムラプス観察装置

細胞イメージング 培養細胞タイムラプス観察装置
WSL-1850/WSL-1850-B CytoWatcher Ⅱ/ CytoWatcher Ⅱ FL

細胞を生きたまま、長期間撮影できるデジタル顕微鏡です。省スペース、省電力設計なので、COインキュベータ内に設置でき環境温度への影響も最小限です。

新製品マーク01

製品仕様 製品資料 価格・オプション

動画で紹介   
創傷治癒アッセイ(Wound healing assay)   GFP発現細胞の蛍光撮影
 
コンフルエントのNIH3T3細胞にチップでひっかき傷(創傷)を作り、修復される様子をCytoWatcherⅡにより10分間隔でインターバル撮影しました。細胞が躍動的に移動する様子が観察できます。   EGFP発現ベクターを導入してから20時間後のNIH3T3細胞を、CytoWatcherⅡ FLで撮影したイメージを示しています。遺伝子導入後、18~30時間後をインターバル撮影により撮影しました。

  
  

CytoWatcherⅡ/CytoWatcher Ⅱ FL(サイトウォッチャーⅡ/Ⅱ FL)

WSL-1850/WSL-1850B CytoWatcherⅡ/CytoWatcher Ⅱ FL(サイトウォッチャーⅡ/Ⅱ FL)

目的・用途

CytoWatcherⅡ/CytoWatcherⅡ FL は、生きたままの細胞や組織を、ダメージを与えることなく、長期間にわたって撮影できるデジタル顕微鏡です。省スペース、省電力設計なので、CO2インキュベータ内にコンパクトに収まり、環境温度への影響を最小限に抑えます。明視野撮影はもちろんのこと、蛍光撮影にも対応しており、再現性抜群のカラー撮影は組織切片や生体組織などの観察にも適しています。

蛍光・明視野撮影モデル
  
WSL-1850B
CytoWatcherⅡ FL
CW2_GFP のコピー

  

細胞動態をとらえる500万画素カラーCMOSセンサー
CytoWatcherⅡで採用したCMOSイメージセンサーは、従来のセンサーより性能が向上し、今まで以上にきれいな画像を撮影できるようになりました。センサーの受光部には裏面照射構造と遮光構造を採用し、画素サイズ(面積)も1.6倍大きくなったことによって、感度や飽和特性が改善され、ノイズを抑制することもできました。またグローバルシャッター方式(被写体の全体を同時に取り込んでから出力するセンサー方式)を採用して、高速に動く被写体を撮影しても、画像がひずむことなく、実態通りに高精度な画像が得られます。
 
右図は、GFP発現NIH3T3細胞を、CytoWatcher FLとCytoWatcherⅡ FLで撮影した画像(左:4x)と四角で囲った部分を拡大したイメージ(中央)を示しています。明視野像は同じ細胞の異なる視野を蛍光像と同様に拡大したイメージです(右)。
CytoWatcherⅡ FLは従来のCytoWatcher FLと比べると撮影エリアが1.6倍に拡張されました。画像解像度は従来機と同様の500万画素のまま、画素サイズが大きくなったことにより、感度よく撮影できます。
視野エリアの差 のコピー

  

CO2インキュベータ内に設置したまま撮影
CytoWatcherⅡは、設置面積が96ウェルプレート2枚分に相当する、B6サイズの省スペースです。背も低く、とてもコンパクトなので、CO2インキュベータ内に設置しても場所を取りません。
また防湿構造なので、95%以上の高湿度環境であるCO2インキュベータ内に設置し、長期間の撮影に対応しています。撮影時だけ、装置が駆動し、ライトが点灯してカメラがONになり撮影します。不要な熱の発生源になることもなく、環境温度への影響は最小限に抑えられます。
WSL-1800B_withインキュベーター

  

PCのUSB端子に接続するだけで撮影スタート
CytoWatcherⅡはWindows PCとUSB3.0ケーブルで接続するだけで撮影できます。
1台のPCに2台のCytoWatcherⅡを接続して、同じ撮影条件で、同じタイミングで撮影することが可能です。複数の培養条件や、コントロールとの比較実験等を行うときに便利な機能です。
WSL-1850_with PC_10cm_フラスコ(2台) のコピー 2

  

生細胞内の蛍光撮影や組織切片の撮影にも対応
CytoWatcherⅡ FLには励起用の青色LED光源(465 nm)が搭載され、励起光源用ショートパスフィルター(480 nm)と蛍光撮影用バンドパスフィルター(525/45 nm)が設置されています。生細胞内のGFPなどの緑色蛍光を生きたまま経時的に撮影できます。同一細胞で明視野と蛍光像のタイムラプス撮影も可能です。
 
また低倍率レンズにより、視野サイズが大きく、実体顕微鏡よりも解像度が高いため、精密な画像が撮影できます。高性能なカラーCMOSセンサーにより、動物の組織切片や植物組織など、実際の組織の色と同様の再現性の高いカラー撮影ができます。
GFPと切片

 

CytoWatcherによる撮影例

下記のデータはCytoWatcher(前モデル)で撮影した画像です。CytoWatcherⅡでも同様の撮影が可能です。

[1] NIH3T3細胞の増殖

10cmディッシュに継代したマウス線維芽細胞NIH3T3を30分間隔で72時間撮影

[2] 創傷治癒アッセイ (Wound healing assay)

35mmディッシュで100%コンフルエントまで培養したマウス線維芽細胞NIH3T3の細胞層に引っかき傷を付けた後、30分間隔で24時間撮影

[3] 脂肪細胞様細胞(Adipocyte-like cells)への分化誘導

6cmディッシュで培養したマウス線維芽細胞Swiss 3T3 L-1の培地を分化誘導用の培地(DMEM, 10%FBS, 250nM Dexamethazone, 0.5mM Isobutylmethylxanthin, 10ug/mL Insulin)に交換後、1時間間隔で7日間撮影

CytoWatcher_脂肪滴染色画像

7日間撮影後、Oil Red Oで脂肪滴を染色して撮影

[4] ウシ体外受精卵のタイムラプス撮影

受精後6時間のウシの体外受精卵を30分間隔で9日間撮影
データご提供: 酪農学園大学 今井敬先生

  
  

  

製品の仕様
型式・製品名 WSL-1850 CytoWatcher Ⅱ
(サイトウォッチャー)
WSL-1850-B CytoWatcher Ⅱ FL
(サイトウォッチャー蛍光撮影モデル)
カメラ 500万画素 カラーCMOSカメラ(グローバルシャッター方式)
解像度 2448 x 2048 ピクセル
倍率 光学4倍(デジタルズーム:最大16倍)
視野 1.720 mm x 1.439 mm
フォーカス マニュアル(粗動/微動)
光源 明視野照明:透過白色LED 明視野照明:透過白色LED
蛍光励起光源:青色LED(465nm)
側射方式照明
フィルター なし 励起:480nmショートパス(交換不可)
吸収:525nmバンドパス(交換可)
半値幅 45nm
耐湿性 湿度95%RHで使用可能
(CO2インキュベータ内へ設置可)
制御ソフト ImageSaverT(Windows版)
撮影:ライブ/静止画/タイムラプス
画像保存 8Bit:TIFF/JPEG/BMP(カラー/モノクロ)
対応OS Windows10/11 64/32bit
言語 日本語/英語
ImageSaverTで切り替え可能
PC接続 本体:USB 3.0×1 本体:USB 3.0×1
光源:USB 3.0×1(2.0可)
寸法 130 (W) x 180 (D) x 190 (H) mm 130 (W) x 180 (D) x 190 (H) mm
質量 2.5kg 2.9kg
電源 USB給電(バスパワー)方式

 

カタログダウンロード

WSL-1850/WSL-1850-B CytoWatcher Ⅱ/ⅡFL カタログダウンロード

  

オプション・消耗品一覧

本体価格:700,000円 ~Prices shown are domestic prices valid only in Japan

製品コード 製品名 価格 数量
3601850 WSL-1850 CytoWatcher Ⅱ 1台 700,000円
3601853 WSL-1850-B CytoWatcherⅡ FL 1式 1,050,000円
3601857 WSL-1850B-ACP※  CytoWatcher ⅡFL ALL IN ONE 1式 1,122,000円
3601806 WSL-1800/1850用蛍光撮影ユニットB 1式 350,000円
3601808 WSL-1800/1850 制御用PC 1式 250,000円
3601809 USB3.0 延長ケーブル 1本 20,000円

※WSL-1850B-ACPはATTO WEB会員特別提供価格です。

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