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ペリスタポンプ
ペリスタポンプについての「よくある質問」

 

ペリスタポンプの故障かな?と思ったら

ぺリストポンプをお使いになっていて、流量や送液等がいつもと違うと思われた場合は、下記の各ケースに当てはまるかチェックしてみて下さい、
それぞれの症状に応じた対応で解決出来るかもしれません。
それでもなかなか問題が解消しない、あるいはよく分からない場合は、弊社メンテナンスサービスまでお問合せ下さい。

Perista_FAQ1
Perista_FAQ2
ペリスタポンプ前面 ペリスタポンプ上面・カセット部分
  よくある質問と
故障と思われる症状
考えられる原因 対処方法
1 ・電源が入らない(ランプが点灯しない) ①ACコードなど繰り返し屈曲する部分は被覆内で半断線することがあります。
②装置内部のヒューズ切れ
  (ヒューズ切れの原因解明が必要)
③内部回路故障、スイッチ接点劣化
①:ACコードの交換 
※2
 弊社メンテナンスサービスにご連絡下さい。
②③:取扱う溶液の漏れ、液ダレにより、装置の回路や部品に流入した場合や低温室等から湿度の高い場所に移した際の結露などから装置が故障してヒューズが切れる場合があります。
※2
 弊社メンテナンスサービスにご連絡下さい。
2 ・流量が少なくなった(1) 【プレッシャーノブの緩み】
・プレッシャーノブが緩みチューブが潰されてない状態になると、送液量が変化したり、送液できなくなったりします。
 
【ローラー・カセットの摩耗】
・長期間使用により圧搾ローラー、センターローラー、カセット側ギヤ等が摩耗しチューブを潰せなくなると、送液できなくなります。
・プレッシャーノブが緩んだ場合は、下記13項に従ってプレッシャーノブを調整してください。
・圧搾プレートを緩めて、ローラーの遊びが1mm以上になりますと、ローラーの位置ずれが起き易くなり、送液が不安定になります。ローラーのずれが生じた場合はカセットとローラーの交換が必要です。
【交換の目安】
・ギヤの摩耗の程度に依りますが、ローラー交換2回に対しカセットを交換してご使用ください。
Perista_FAQ3
※2
 弊社メンテナンスサービスにご連絡下さい。
※3
 弊社販売特約店にて部品の販売を承ります。
3 ・流量が少なくなった(2) 【チューブの寿命】
・チューブの断面が円形から楕円、扁平に変形しますとチューブの弾性、復元力が無くなり、寿命となります。
Perista_FAQ4
・チューブを交換してください。
・チューブの寿命は、ご使用の条件により異なりますが、連続運転での劣化傾向を把握の上、チューブは定期的に交換してください。
※3
 弊社販売特約店にて部品の販売を承ります。
4 ・流量が増えた ・供給側の液面がポンプ本体より高い位置に設置され、プレッシャーノブの締付が緩い場合は、チューブが潰されない(締付が弱い)状態となり、落差により液体が流れることがあります。 ・プレッシャーノブを正しく締めた状態、または、供給側液面の高さをポンプ本体と極力同じ高さ(装置座面からカセットの高さの範囲内)でご使用ください。
5 ・流量が変わった ・ポンプ本体と接続しているチューブが途中で折れて、送液しづらい状態や、劣化によりチューブが変形すると、チューブ内容量が減少して、流量が少なくなることがあります。 ・チューブが折れたり、無理に引っ張られた状態で配管されていないことを確認してください。
・また、3項に示すような劣化傾向を把握された上で、お早めの交換をお勧め致します。
6 ・流量が安定しない(脈動する) ・圧搾ローラーが均等に配置されてないと、流量が不安定になったり脈流が大きくなることがあります。 ・圧搾ローラーを均等に配置してください。
7 ・運転中にローラーから異音がする ・圧搾ローラーが均等に配置されてない場合は、ローラーとローラーが接触することにより、異音や摩耗が発生します。
・また、ご使用状況によってはローラーのギヤ部分の摩耗が進み、ローラーの配置がずれてしまう場合があります。
・圧搾ローラーの配置を均等に修正お願いします。
・均等に配置しても位置がすれる場合は、8項に示す様にローラー又はカセットの寿命が考えられます。2項の対処方法の項をご確認ください。
8 ・運転中にローラーがずれてしまう
均等に配置し直してもずれてしまう
・ローラーのギヤ部分が摩耗すると、ローラーの位置がずれ易くなります。 カセット及びローラーは消耗品です、2項の対処方法の欄をご確認の上、新しい物に交換してください。
※3
 弊社販売特約店にて部品の販売を承ります。
9 ・ローラーの回転が、時々早くなったり遅くなったりして、安定しない -----SJ-1211ⅡL,Hの場合--------
・SJ-1211ⅡL,Hは、モーターの制御に「パルス幅変調(PWM方式)」を採用しております。電圧変動や電源ノイズの大きい電源環境では、ポンプの動作が不安定になることがあります。
-----AC-2120の場合--------------
・AC-2120では、内部に回転精度を維持するため、光学検出方式でエンコーダーを用い回転数制御を行っています。
・ご使用の環境によっては、このエンコーダが汚れて、光学的な検出が出来なくなる場合が考えられます。
-----SJ-1211ⅡL,Hの場合---------
①ご使用の電源ラインを変える
②ノイズフィルター付き電源タップを使用する
③ノイズの発生源と思われる機械から離す、あるいは停止してみる
以上で症状の改善が見られない場合は、故障が考えられます。
※2
 弊社メンテナンスサービスにご連絡下さい。
-----AC-2120の場合---------------
①埃が多い環境でお使いの場合
②水などが入り込んだ場合など
・塵埃が少ない環境においてご使用ください。
・もし、本事象が起きた場合は、装置内部のエンコーダー及び、検出器の清掃や交換が必要な場合があります。
※2
 弊社メンテナンスサービスにご連絡下さい。
10 ・内部でモーターの回る音はするが、カセットのセンターローラーが回転しない ・カセットを外しても、本体の軸が回らない場合は内部ギヤの摩耗が考えられます。 ・本体内部のギヤ及びモーターの交換が必要です。
※2
 弊社メンテナンスサービスにご連絡下さい。
11 ・チューブが動いて(引き込まれる)しまう
Perista_FAQ5
・チューブセッターでチューブを固定してない(チューブクランプが効いてない)
・長期繰り返しのご使用でチューブセッターのネジ山が摩耗する場合があります。この部分が空回りすると締付けできません。
・チューブが動かない様に軽く引っ張り気味にして、チューブセッターでチューブを締付けて固定してください。
※1
 カセット、本体の点検調整方法をご覧下さい。
Perista_FAQ6
・カセットは消耗品です、お買換えをお願いします。
※2
 弊社メンテナンスサービスにご連絡下さい。
※3
 弊社販売特約店にて部品の販売を承ります。
12 ・カセットに白い粉が出る ・本装置はローラーにギヤを用い、ローラーによりチューブをしごくことで送液を行う仕組みです。
・長期間のご使用により、ローラーギヤの樹脂が摩耗して白い粉が出ることがあります。
・プレッシャーノブの過度の締め過ぎや、ローラーとローラーが接触しない様に均等に配置してご使用ください。
・また、カセットは定期的にローラーを取り外して点検及び清掃の上、ご使用ください。
※1
 カセット、本体の点検調整方法をご覧下さい。
13 ・チューブのセッティングの際プレッシャーノブはどこまで締付ければ良いか? ・下のチューブセッティング(写真)を参考にしてください。
Perista_FAQ2b
【チューブのセッティング方法】
①プレッシャーノブを緩める 
②チューブをローラーに回し、手前方向(写真では下向き)に若干引張り気味にして、チューブを遊ばせない様にしてチューブセッターを締め付ける
③チューブを装着後、透明なカバーを取付ける
④実際にローラーを回転させ、送液できる様になるまで、ゆっくり、プレッシャーノブを締付ける
⑤送液が開始された位置からプレッシャーノブを更に45°~90°締め込む
※ 過度の締付けはカセット、ローラーの消耗を早めますので、ご注意ください。)
 
Perista_FAQ9

【参考:カセット寿命の見分け方】

・新品のカセットでは圧搾プレートと圧搾プレートエンドとの間に、通常0.7~0.9mm程度の間隔が空きます(左写真参照)。この間隔はローラーの摩耗によって徐々に狭くなります。
・この間隔が無くなると、送液出来なくなりますので、狭くなった場合は、ローラーまたはローラーとカセットの両方を新しいものに交換して下さい。
・寿命は、ご使用の送液内容、送液速度等によって異なりますので、傾向を把握の上、耐用時間等交換時期を定めてご使用いただくことをお薦めいたします。

14 ・他社チューブを使用したい   弊社指定のチューブのご使用をお願いします。
15 ・シリコンチューブの耐薬品性を知りたい   ・シリコンチューブの耐薬は取扱説明書または、弊社ホームページに掲載しておりますので、ご確認ください。
16 ・目的の流量で送液したいが、どのチューブを選択したらよいか?   ・取扱説明書に記載されています「各種チューブ径における流量目安グラフ」をご参照の上、チューブをご選択ください。
・なお、流量は目安ですので、実際は、粘度、温度、圧搾プレートの押圧によって変化します。正確には、メスシリンダーなどにより実測のうえ、ご使用いただくことをお勧め致します。
17 ・カセット、およびローラーの洗浄 ・カセット、およびローラーは、定期的に洗浄された上で、ご使用をお願いいたします。 ・食器用洗剤を用い、ギヤ部分はブラシを用いて洗浄の上、乾燥させてのご使用をお願いします。
18 ・その他
 外部からの流量制御を行いたい
  ・制御をご希望の場合は外部端子付きAC-2120AC-2110Ⅱポンプをご使用ください。

※1:カセット、本体の点検調整方法をご覧ください。
※2:弊社メンテナンスサービスへご連絡ください。
※3:弊社販売特約店にて部品の販売を承ります。予備をご用命ください。

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