WSE-7620 EzCyto LDH Cytotoxicity kit


細胞毒性/細胞障害性アッセイ
WSE-7620 EzCyto LDH Cytotoxicity kit は、細胞傷害により培養液中へ放出された乳酸脱水素酵素(LDH:Lactate Dehydrogenase)の活性を測定し、細胞傷害性を定量的に評価するためのキットです。さらに、付属のレサズリン試薬を使用することで、蛍光法または比色法により、生細胞数および細胞代謝活性を測定できます。LDH 活性と細胞生存性を組み合わせて評価できるため、より多角的な細胞毒性解析が可能です。
| 製品名 | WSE-7620 EzCyto LDH Cytotoxicity kit |
|---|---|
| コード | 2332442 |
| 価格 | ¥15,800 |
製品概要
- 細胞毒性/細胞障害性(死細胞)測定キット
- 比色法(吸光度)で定量的に測定
吸光度:490nm、参照波長:680 nm - 細胞の洗浄や溶解は不要
- 細胞毒性評価・薬剤スクリーニングに最適
- 生細胞アッセイ試薬(レサズリン)添付
- タイムコースアッセイも可能
- 2液試薬システムで長期安定保存
冷凍保存で12 ヶ月安定、冷蔵保存で3ヶ月安定
データ・資料
LDHアッセイ法の原理
WSE-7620 EzCyto LDH Cytotoxicity kit は、細胞傷害により培養液中へ放出された乳酸脱水素酵素(LDH:LactateDehydrogenase)の活性を測定し、細胞傷害性を定量的に評価するためのキットです。さらに、付属のレサズリン試薬を使用することで、蛍光法または比色法により、生細胞数および細胞代謝活性を測定できます。LDH 活性と細胞生存性を組み合わせて評価できるため、より多角的な細胞毒性解析が可能です。LDH は細胞質に存在する酵素で、細胞膜が損傷すると培養液中へ放出されます。そのため、培養上清中のLDH 活性を測定することで、NK 細胞や細胞傷害性T 細胞(CTL)などの免疫細胞による細胞傷害をはじめ、薬剤や化学物質による細胞毒性を評価できます。培養上清中のLDH は、乳酸をピルビン酸へ酸化すると同時に、NAD ⁺をNADH へ還元します。生成したNADH は、電子伝達体を介してテトラゾリウム塩(INT)を還元し、ホルマザン色素を生成します。このホルマザン色素の吸光度を490 nm 付近で測定することで、培養上清中のLDH 活性を定量できます。生成する色素量は放出されたLDH 量に比例するため、細胞傷害の程度を定量的に評価できます。


各呈色試薬の測定波長/参照波長
INT: 490 nm/680nm (ATTO WSE-7620含有)
WST: 450 nm/650nm
NBT: 560 nm/650nm
市販LDHアッセイキットとの測定性能比較

LDH標準液の1/2希釈系列を用いて、市販3製品とWSE-7620 EzCyto LDH Cytotoxicity Kitの測定性能を比較した結果を示します。Competitor AおよびBはWST系検出試薬、Competitor CはNBT系検出試薬を使用しています。WSE-7620 EzCyto LDH Cytotoxicity Kitは低濃度領域でも、高濃度のLDHにおいても良好な直線性を維持し、広いダイナミックレンジを示しました。
操作手順

実験データ例
Triton X-100を使用した細胞毒性モデル試験
薬剤・化学物質を用いた細胞毒性試験各種細胞を96 ウェルプレートに20,000 cells/well で播種し、翌日、Triton X-100 を終濃度0.1% を起点とした1/2 希釈系列で添加しました。4 時
間培養後、Triton X-100 を添加した処理群(青系色)と添加しない未処理群(紫系色)を設定して、さらに30分間培養しました。その後、培養上清を回収してEzCyto LDH Cytotoxicity kit によるLDH アッセイを実施し(A)、ウェル内に残存した細胞を用いてEzCyto Proliferation kit によるレサズリンアッセイを行いました(B)。


A: LDHアッセイの結果

B: レサズリンアッセイの結果
(A) EzCyto LDH cytotoxicity kit によるLDH 活性測定に基づく細胞障害率
LDH 活性は、490 nm の吸光度から680 nm の吸光度を差し引いた値として算出し、1% Triton X-100 処理群の測定値を細胞障害率100% として(青系色)算出しました。細胞株ごとの感受性が異なるものの、いずれの細胞株においても、Triton X-100 濃度の上昇に伴ってLDH 活性が増加し、細胞障害率も上昇することが示されました。
(B) EzCyto Proliferation kit によるレサズリンアッセイに基づく生存率
レサズリンアッセイは、570 nm の吸光度から600 nm の吸光度を差し引いた値として算出し、Triton X-100 無添加群の測定値を細胞生存率100% として(紫系色)、各条件の細胞生存率を算出しました。レサズリンアッセイでは、LDH アッセイと対照的な濃度依存性が認められ、Triton X-100 濃度の上昇に伴って細胞生存率が低下しました。
これらの結果から、LDH アッセイによる細胞膜障害率の結果と、レサズリンアッセイによる生存率の結果が対称的であり、互いに対応する結果を示すことが確認されました。
細胞媒介性細胞傷害試験
NK 活性測定の標的細胞として広く用いられているK562 細胞をターゲット細胞とし、NK 白血病由来のNK(Natural Killer)細胞株であるKHYG-1細胞をエフェクター細胞として、NK 細胞傷害性モデル試験を実施しました。KHYG-1 細胞を200,000 cells/well を最高細胞数とする2 倍希釈系列で播種した後、各ウェルにK562 細胞を20,000 cells/well となるよう添加し、混合培養しました。K562 細胞を添加しない対照ウェルには、同量の培地を添加しました。24 時間培養後、各ウェルから培養上清100 μL を回収してEzCyto LDH Cytotoxicity kit によるLDH アッセイを実施し、ウェル内に残存した細胞を用いてEzCyto Proliferation kit によるレサズリンアッセイを行いました。


A. EzCyto LDH cytotoxicity kit によるLDH 活性測定の結果

B. EzCyto Proliferation kit によるレサズリンアッセイの結果

C. ターゲット細胞の細胞障害率と細胞生存率
(A)EzCyto LDH cytotoxicity kit によるLDH 活性測定の結果
エフェクター細胞単独のLDH 活性は全体として低値を示しましたが、細胞数が最も多い条件では、過密培養の影響によるLDH 活性の上昇が認められました(A)。一方、ターゲット細胞を含む共培養条件では、K562 細胞数が一定であるにもかかわらず、エフェクター細胞数の増加に伴ってLDH 活性が上昇しました(A)。また細胞障害率は、K562 細胞に対するKHYG-1 細胞の比率(E/T 比)の上昇に伴い、段階的に増加しました(C)。KHYG-1 細胞の細胞傷害作用によってK562 細胞の障害および細胞死が誘導され、細胞内LDH が培養上清中へ放出されたことで、LDH 活性が上昇したと考えられます。
(B)EzCyto Proliferation kit によるレサズリンアッセイの結果
エフェクター細胞数の増加に伴い、レサズリンアッセイの値は低下し(B)、それに対応してターゲット細胞の生存率も低下しました(C)。これは、NK(Natural Killer)細胞株であるKHYG-1 細胞(エフェクター細胞)による細胞障害作用により、生存するK562 細胞(ターゲット細胞)の数が減少し、その結果、レサズリンアッセイの値が低下したためと考えられます(B)。
以上より、EzCyto LDH Cytotoxicity kit(LDH アッセイ)による細胞障害性評価とEzCyto Proliferation kit(レサズリンアッセイ)による細胞生存率評価が整合性のある結果を示し、これらの試薬キットによりKHYG-1 細胞によるK562 細胞に対するNK 細胞傷害活性を適切に評価できることが確認されました。
製品仕様
| 型式・名称 | WSE-7620 EzCyto LDH Cytotoxicity kit(イージーサイトLDHサイトトキシシティーキット) |
|---|---|
|
キット内容 |
① LDH Reagent 1: 5 mL × 2 本 ② LDH Reagent 2: 1 mL × 2 本 ③ LDH Lysis Solution: 4 mL ④ LDH Stop Solution: 12 mL ⑤ LDH Positive Control: 0.05 mL (10kU/mL) ⑥ Resazurin Reagent: 1.2 mL × 2 本 |
|
容量 |
約200サンプル分 |
| 呈色試薬 | INT( Iodonitrotetrazolium Chloride) |
| 測定波長 | 【発色】 490 nm(測定波長) / 680 nm(参照波長) |
| 試薬調製 | ① LDH Reagent 1(5 mL) と② LDH Reagent 2(1 mL) を1 本ずつ混合してLDH Working Solution を調製する。 |
|
使用方法 |
① 100 μL のサンプルに50μL のLDH Working Solution を添加する。 ② 室温で10 ~ 30 分間反応する。 ③ LDH Stop Solutio nを50 μL/well で添加する ④ プレートリーダーなどで吸光度(490 / 680 nm)を測定する。 |
|
保存方法 |
遮光・冷凍(-20℃以下)保存:製造後1年間 遮光・冷蔵(2~10℃)保存:約3か月間 ※調整後のLDH Working Solutionは冷凍(-20℃以下)で約4週間、 冷蔵(2~10℃)で約2週間保存可能です。 |
|
輸送時温度 |
冷蔵または冷凍輸送 |
|
保存期限 |
1年(製造後、未開封) |
価格表
| 製品コード | 製品名 | 価格 | 数量 |
|---|---|---|---|
| 2332442 | WSE-7620 EzCyto LDH Cytotoxicity kit セット | 15,800円 |
資料ダウンロード
各種資料をダウンロードいただけます。

