泳動バッファー トリス-MOPS系のNative-PAGE, DNA/RNA-PAGE用のバッファーです。

WSE-7066 EzRun MOPS non-SDS

WSE-7051 EzRunTBE (イージーラン TBE)
WSE-7051 EzRunTBE (イージーラン TBE)
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WSE-7051 EzRunTBE (イージーラン TBE)
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核酸/タンパク質のNative-PAGE用の泳動バッファー

核酸およびタンパク質を、アクリルアミドゲルもしくはアガロースゲルで分離するときに使用できる 20×Tris-MOPS-EDTA溶液です。低分子側の分離範囲が広がるため、10bp~分離可能です。核酸のアガロースゲルの緩衝液としても使用できます。

   

製品名 WSE-7066 EzRun MOPS non-SDS
コード 2332306
価格 ¥12,800

製品概要

  • ポリアクリルアミドゲル(PAG)による核酸の分離で使用するMOPS系泳動バッファー
  • 核酸用アガロースゲル作製/泳動用バッファーとしても使用可能
  • バッファーを本製品に変えるだけで低分子側の分離範囲が拡大(10bp~)
  • タンパク質のNative PAGE/BN PAGEに使用するMOPS系泳動バッファー
  • Bis-Tris系ゲルのタンパク質のNative PAGE/BN PAGEでも使用可能
  • 泳動時間が短縮可能
  • 滅菌済で 室温1年安定
  • 使い易い少量タイプ

データ・資料

泳動バッファーの違い EzRun MOPS non-SDS vs EzRun TG

WSE-7066 画像1.png

左図は、自作のTBEゲルと同じ濃度の既製ゲルを使用し、泳動バッファーの違いによるDNAの泳動パターンや移動度の違いを比較したものです。低分子側の分離にはWSE-7066 EzRun MOPS non-SDS(左) が、高分子側の分離にはWSE-7055 EzRun TG(右)が適していることが示されました。このように泳動バッファーを使い分けることで、 同じ濃度のポリアクリルアミドゲルでも分離範囲を変えることが可能です。

ゲル濃度および泳動バッファーの違いによるバンドの移動度

WSE-7066 画像2.png

左図は5%、10%、15%のポリアクリルアミドゲル(e-PAGEL)を使用し、20 bp DNAラダー(左)および 100 bp DNAラダー(右)を分離した結果を示しています。泳動バッファーには、WSE-7066 EzRun MOPS non-SDS (M)あるいはWSE-7055 EzRun TG(G)を使用しました。泳動後のゲルの染色はWSE-7130 EzFluoroStain DNAを使用し、CyanoViewで励起してWSE-5400 Printgraph Classicで撮影しました。

このように、 WSE-7066  EzRun MOPS non-SDSはWSE-7055 EzRun TG で泳動するよりも移動度が小さくなることが示されました。同一濃度の既製ゲルを使用しても、バッファーをWSE-7066  EzRun MOPS non-SDSに変更すれば、低分子側の分離範囲を広げられることがわかります。

10~20 bpのDNA断片の分離に最適!

WSE-7066 画像3.png

 

左図は、左から20 bp DNAラダー、それぞれ表示された大きさのDNA断片(2種類の22 bpバンドは配列違い)をWSE-7040 EzApply DNAと混合後、15%のポリアクリルアミドゲル(EHR-T15L)を使用して、分離した結果を示しています。泳動バッファーには WSE-7066 EzRun MOPS non-SDS (左)あるいはWSE-7055 EzRun TG(右)を使用しました。また泳動後のゲルの染色はWSE-7130 EzFluoroStain DNAを使用し、CyanoViewで励起してWSE-5400 Printgraph Classicで撮影しました。

このようにWSE-7066  EzRun MOPS non-SDSは10~20 bpのDNA断片が分子量に応じた移動度で分離され、1 bpの違いも明瞭に分離できることが示されました。従来のWSE-7055 EzRun TG では、若干の差はありますがほぼ同じ位置にバンドが分離されます。通常の既製ゲルを使用し、バッファーをWSE-7066  EzRun MOPS non-SDSに変更すれば、尿素などで変性することなく、簡便に DNA断片の泳動を実現できることが示されています。

EzRun MOPS non-SDSによるタンパク質のNative PAGE

WSE-7066 画像7.png

 

 

 

 

 

レーン1:EzStandard Native
レーン2-4:葉緑体抽出液
レーン5-7:大腸菌抽出液

上図は、葉緑体由来タンパク質を WSE-7424 EzProteoLysis Native、大腸菌由来タンパク質を WSE-7423 EzBactYeast Crusher を用いて抽出し、WSE-7011 EzApply Native と混合後、ただちに既製ゲル(u-PAGEL H 3-10%ゲルおよびe-PAGEL 10%ゲル)を使用し、Blue Native PAGE(左)、Native PAGE(右)で分離した結果を示しています。泳動バッファーには WSE-7066 EzRun MOPS non-SDS (左)あるいはWSE-7055 EzRun TG(右) を使用し、Blue Native PAGEの陰極バッファーにのみ WSE-7067 EzBlueNative Additive を1/100容量添加しました。

このようにWSE-7066  EzRun MOPS non-SDSはWSE-7055 EzRun TG よりも移動度が小さくなることが示されました。またWSE-7067 EzBlueNative Additive を添加するだけで、簡便に Blue Native PAGE を実現でき、Native PAGEでも明瞭にバンドを分離できることがわかります。

EzRun MOPS non-SDSによるBis-TrisゲルのBlue Native PAGE

WSE-7066 画像6.png

 

左図は、葉緑体由来タンパク質を WSE-7424 EzProteoLysis Native、大腸菌由来タンパク質を WSE-7423 EzBactYeast Crusher を用いて抽出し、WSE-7011 EzApply Native と混合後、ただちに既製ゲル(他社製 Bis-Tris 3-12% ゲル および アトー製 u-PAGEL H 3-14%ゲル)で分離した結果を示しています。泳動バッファーには WSE-7066 EzRun MOPS non-SDSを使用し、 陰極バッファーにのみ WSE-7067 EzBlueNative Additive を1/100容量添加しました。

このようにWSE-7066  EzRun MOPS non-SDSはTris/Tris-Glycine系ゲルだけではなく、Bis-Tris系ゲルでも泳動が阻害されることなく使用することができます。さらに WSE-7067 EzBlueNative Additive を添加すれば、簡便に Blue Native PAGE を実現できることが示されています。

製品仕様

型式・名称 WSE-7066 EzRun MOPS non-SDS (イージーランMOPS non-SDS)
主成分 トリス、MOPS、EDTA
容量 250mL (20×濃縮)
使用前の調製 蒸留水で20倍に希釈
使用量 220 mL/回・22回分(当社「サブマージ・ミニ泳動装置」使用時)
450 mL/回・11回分(当社「ラピダスミニスラブ電気泳動装置」使用時)
保存期間 遮光・室温保存 1年(未開封時)

サンプル提供

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取扱説明書

SDS