泳動バッファー Tris-Glycine系ポリアクリルアミドゲルで使用できるHigh-Resolution-Clear-Native PAGE 用の泳動バッファーです。

WSE-7056 EzRun ClearNative

WSE-7056 EzRun ClearNative(イージーラン クリアネイティブ)
WSE-7056 EzRun ClearNative(イージーラン クリアネイティブ)
泳動中の様子
泳動中の様子
WSE-7056 EzRun ClearNative(イージーラン クリアネイティブ)
WSE-7056 EzRun ClearNative(イージーラン クリアネイティブ)
WSE-7056 EzRun ClearNative(イージーラン クリアネイティブ)
泳動中の様子
WSE-7056 EzRun ClearNative(イージーラン クリアネイティブ)
HR-Clear-Native PAGE用の泳動バッファー

SDSを含まないTris-Glycine系のポリアクリルアミドゲル用のHigh-Resolution-Clear-Native PAGE 泳動バッファー
※SDS-PAGEには使用できません

   

製品名 WSE-7056 EzRun ClearNative
コード 2332313
価格 ¥17,800

動画で紹介

動画リンクはコチラ⇒

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製品概要

  • High-Resolution-Clear-Native PAGE(HR-CN-PAGE)用泳動バッファー
  • 5×濃度の陰極用と陽極用の泳動バッファーのセット
  • 蒸留水で5倍希釈するだけ
  • 酵素活性やタンパク質の活性を阻害しない
  • SDSを含まないTris-Glycine系ポリアクリルアミドゲルでHR-CN-PAGEが出来る
  • アトーの既製アクリルアミドゲルに使用可能   

データ・資料

実験の流れ

WSE-7056 EzRunClearNative_泳動方法.jpg

※泳動槽により必要なバッファー量が異なります。下表を参考にしてください。

ゲル 泳動槽 必要な量  EzRun ClearNative
ミニサイズ AE-6530
WSE-1150
上部槽(陰極):75mL
下部槽(陽極):250mL
ミニサイズ WSE-1165 上部槽(陰極):250mL
下部槽(陽極):250mL
コンパクトサイズ WSE-1010
WSE-1025
上部槽(陰極):120mL
下部槽(陽極):70mL
コンパクトサイズ

WSE-1030
WSE-1040

上部槽(陰極):135mL
下部槽(陽極):110mL
ワイドサイズ WSE-1170 上部槽(陰極):400mL
下部槽(陽極):400mL

電気泳動後のゲルは、CBB染色や銀染色、活性染色など様々な染色方法に対応しています。

またウエスタンブロッティングによる検出にも対応しています。

それぞれの方法については下図をご参照ください。

WSE-7056 EzRunClearNative_染色方法.jpg

WSE-7056 EzRunClearNative_ブロッティング方法.jpg

参考データ

従来のBis-Tris系ゲルを使用した方法との比較

上図は自作のBis-Tris系ゲルでCN-PAGE(Schaggerら文献、2008に準拠)を行った結果と、Tris-Gly系ゲルのUH-T310でHR-CN-PAGEを行い泳動分離した結果を示しています。HR-CN-PAGEは、元々Bis-Tris系ゲルがベースとなり開発された泳動方法であり、Tris-Gly系ゲルには適さない方法でした。EzRun ClearNativeは、Bis-Tris系ゲルで得られる泳動パターンと相関性を保ちながら、Tris-Glycine系のポリアクリルアミドゲルでHR-CN-PAGEを行うことができます。

タンパク質の活性染色

上図は、 HR-CN-PAGE法、従来のNative PAGE法、SDS-PAGE法で泳動分離した後に、β-Galactosidaseの活性染色を行い、Printgraph Classicで撮影した結果を示しています。HR-CN-PAGE法は、従来のNative PAGE法と同様に、酵素活性を阻害することなく検出することが可能です。一方で、SDS-PAGEでは、SDSが酵素活性に影響を与えるため、バンドが検出できません。

  

 

ATTO Native系泳動バッファーの特長
            WSE-7056
EzRun ClearNative
WSE-7057
EzRun BlueNative
WSE-7055
EzRun TG
WSE-7066
EzRun MOPS non-SDS
タンパク質
の電気泳動
タンパク質のHR-CN-PAGE用の泳動バッファーとして使用可能です。  タンパク質のBN-PAGE用の泳動バッファーとして使用可能です。  タンパク質のNative PAGE用の泳動バッファーとして使用可能です。 タンパク質のNative PAGEおよびBN-PAGE用の泳動バッファーとして使用可能です。 (BN-PAGEにはEzBlueNative additiveが別途必要になります。)
DNA
の電気泳動
使用できません。 使用できません。 Tris/Gly系既製ゲル Pagelシリーズ:泳動用バッファーとして使用可能です。 
アガロースゲル:使用できません。
Tris/Gly系既製ゲル Pagelシリーズ:泳動用バッファーとして使用可能です。
自作アクリルアミドゲル:泳動バッファーとして使用可能です。ゲル作製用バッファーとしては使用できません。
アガロースゲル:ゲル作製用バッファー、および泳動用バッファーとして使用可能です。
使用可能ゲル Tris系、Tris/Gly系ポリアクリルアミドゲル、cp/p-PAGEL以外のPagelシリーズ Tris系、Tris/Gly系ポリアクリルアミドゲル、cp/p-PAGEL以外のPagelシリーズ Tris系、Tris/Gly系ポリアクリルアミドゲル、cp/p-PAGEL以外のPagelシリーズ Tris系、Tris/Gly系、Bis-Tris系、イミダゾ-ル系ポリアクリルアミドゲル、cp/p-PAGEL以外のPagelシリーズ、アガロースゲル
特徴など 泳動バッファーに含まれる陰イオン性界面活性剤のミセルがタンパク質に結合することで、溶解度が上がり、コンプレックス全体が負に帯電し、等電点に関係なく分子量に従った泳動分離ができます。BN-PAGEよりもバンドの分離能が高いといわれています。 負に帯電したCBBが大量にタンパク質に結合することで、溶解度が上がり、コンプレックス全体が負に帯電し、等電点に関係なく泳動分離ができます。CBBが結合した疎水性タンパク質は凝集を生じず、界面活性剤による解離も生じないため安定です。逆にCBBが結合しない塩基性の水溶性タンパク質は分離できません。 タンパク質の電荷および等電点に強く依存します。負に帯電したタンパク質(pIがゲル内の環境より低い、酸性タンパク質)は陽極側に移動し、正に帯電したタンパク質(pIがゲル内の環境より高い、塩基性タンパク質)は陰極側に移動し、消失する場合があります。泳動途中で析出することもあり、スメアなパターンになります。 タンパク質およびDNAのネイティブ電気泳動に使用できます。ポリアクリルアミド電気泳動では、タンパク質、DNAともにバンドの移動度が大きくなり、低分子バンドがより明瞭に分離できます。特に通常は難しい10~20 bpのDNA断片が15%ゲルでも明瞭に分離可能です。
泳動バッファー/ゲルの色 透明 CBB由来の濃青色 透明 透明
酵素活性の検出
In-gel catalytic activity assay
タンパク質の変性が最小限に抑えられているため、酵素活性が保持されます。In-gel catalytic activity assayに適しており、OXPHOS、ATP合成酵素、NADPH、HRP、その他さまざまな活性測定に利用されています。 CBBの結合により酵素活性が阻害されることがあり、ゲルやタンパク質の着色によっても酵素活性の検出が妨げられることがあります。 タンパク質の変性が生じないため酵素活性が保持されてます。In-gel catalytic activity assayに適しております。ただし泳動中に析出や逆走することがあり、バンドとして分離できないことがあります。 タンパク質の変性が生じないため酵素活性が保持されてます。In-gel catalytic activity assayに使用可能です。
△ 
蛍光タンパク質の検出
In-gel fluorescence assay
タンパク質の変性が最小限に抑えられているため、蛍光反応が阻害されず、透明なため蛍光の吸収も生じません。In-gel fluorescence assayに適しており、Cy-Dye標識タンパク質、GFP、YFPなどの解析に利用されています。 CBBがタンパク質に結合するため蛍光検出が阻害されることがあります。ゲルやタンパク質が濃青色に着色されるため、吸収により蛍光検出が妨げられます。90-95%クエンチングされるといわれています。 タンパク質の変性が最小限に抑えられているため、蛍光反応が阻害されず、透明なため蛍光の吸収も生じません。ただし泳動中に析出や逆走することがあり、バンドとして分離できないことがあります。 タンパク質の変性が最小限に抑えられているため、蛍光反応が阻害されず、透明なため蛍光の吸収も生じません。
△ 
コンプレックスの構造 陰イオン性界面活性剤が少量とはいえ含まれるため、泳動中に、不安定な結合のサブユニットが解離することがあります。そのためコンプレックスを完全な大きさで分離できないことがあります。 泳動中にコンプレックスの解離が生じないため、少量で簡便にコンプレックスが分離できます。クロマトグラフィーとの相関性が90%以上と高く、OXPHOS、ATP合成酵素、GPCR、膜タンパク質、その他コンプレックスに利用されています。 泳動中にコンプレックスの解離が生じないが、泳動中に析出や逆走することがあり、バンドとして分離できないことがあります。 泳動中にコンプレックスの解離が生じないが、高分子よりも低分子の分離に適しています。
△  △ 

製品仕様

型式・名称 WSE-7056 EzRun ClearNative(イージーラン クリアネイティブ)
主成分 ① 陰極用泳動バッファー:トリス、陰性界面活性剤
② 陽極用泳動バッファー:トリス
キット内容 ① 陰極用泳動バッファー(5×):500mL
② 陽極用泳動バッファー(5×):500mL
使用前の調製 蒸留水で5倍希釈
保存期間 室温保存 1年

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価格表

Prices are for domestic orders only.
製品コード 製品名 価格 数量
2332313 WSE-7056 EzRun ClearNative 1セット 17,800円
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